メニュー

ホワイトバランスとは

下の写真は広島の宮島で撮影した写真です。その日は遠景がガスっていてあまり面白くない写真連発でしたが、敢えて緑色の強いホワイトバランス調整で撮影しておきました。少しは印象が変わったイメージになったのではないでしょうか。

20130428-IMGP3945

ホワイトバランスはRAWで撮影する場合は現像処理で調整可能なのでそこまで気にする必要はありませんが、JPEGでは知識に入れていたほうが良い機能です。
それではイメージの雰囲気や印象が大きく変わるホワイトバランスを説明していきます。

ホワイトバランスとは

ホワイトバランスとは白の色を限りなく白に再現するための色味のバランス調整です。

被写体に陽の光が当たっている時でも、晴天なのか、または朝日や夕日が当たっている時では見た目の印象が変わります。
晴天の時は活き活きした印象でヴィヴィッドな色味になりますし、朝日や夕日のシーンではより深みが増して印象深くなります。

カメラで捉える色は光源によって全体の色味に変化が起きてしまうためにホワイトバランスで調整する必要があります。
白を基準にしてバランスを調整することからホワイトバランスと言います。

カメラには「自動」、「太陽光」、「曇天」、「日陰」などのようなシーンに応じた撮影時に設定するホワイトバランスがあります。(メーカーによって文言が多少変わります)
現在のカメラではホワイトバランスも優秀ですので、基本的にはオートの設定で十分かと思いますが、敢えて色味を加える場合は曇りや蛍光灯の設定を利用する場合もあります。
(ちなみに私は基本的に黄ばんでいる色合いが好きなので、曇りの設定にしていることが多いです)

一般的なホワイトバランスのオプションと利用シーンを下記にまとめておきます。

自動 ー どんなシーンでもカメラの方が自然な色合いが再現できるように自動調整します
昼光 ー 晴れた屋外での撮影、例えば青空と雲を入れる場合に適しています
曇天 ー 曇った屋外での撮影、例えば天気が悪くてシーンの各色が目立たないシーンに利用します
日陰 ー 日陰のシーン、例えば高い建物が多い街中での撮影で有効です
白熱灯 ー 人工的な明かり、商店街の商品や雰囲気を撮影すると良い感じです
蛍光灯 ー 蛍光灯の明かり、例えば受験勉強を控えているお子様の机の光などを光源に写す場合にオススメです
フラッシュ ー カメラ内のフラッシュ、ストロボを焚いた時に適しています
カスタム ー より厳密にホワイトバランスを調整する場合、または自分好みの色合いをいつも利用したい時に利用します

また、Lightroom表示でのホワイトバランスの項目ですが、各調整によってどのような変化が起きるのかサンプル写真をあげてみました。

20100805-_IGP3944-7
Lightroom「昼光」のホワイトバランス設定 ー 実際に居た時に撮影した日本国旗と青空に限りなく近い色合いが再現されました。

20100805-_IGP3944-2
Lightroom「曇天」のホワイトバランス設定 ー 「日本国旗をそのまま6ヶ月天日干しに仕上げました」ぐらいの商品感があります。

20100805-_IGP3944-3
Lightroom「日陰」のホワイトバランス設定 ー 「日本国旗熟成期間24ヶ月、国(コク)も旨味もお楽しみいただけます」の様です。

20100805-_IGP3944-4
Lightroom「白熱灯」のホワイトバランス設定 ー 「嗚呼ぁ、意識が遠のいていく。。。なぜか田舎梅干しが視界に揺らめいている。。。」と言う危機感があります。

20100805-_IGP3944-5
Lightroom「蛍光灯」ホワイトバランス設定 ー 青みに影響されて赤が渋めな印象で、やっぱり田舎梅干しのようです。

20100805-_IGP3944-6
Lightroom「自動」ホワイトバランス設定 ー 最先端の機能でホワイト「自動」を選んでも、少し黄色に傾いている感じですね。昭和時代の映像でしょうか。こういう場合は手動調整が必要になります。

こう比べてみるとホワイトバランスってバカにできないですよね。あまりひどいホワイトバランスだと、日本の国旗がバングラディシュ、またはパラオ共和国の旗になるかもしれません。
自動でも意外に上手く色が出ない場合は、手動で色々と変更してみると良いかと思います。ちなみにミラーレスの場合は撮影前にホワイトバランスの状態を撮影前に確認できるのでとても便利です。

PENTAXの場合はCTEと言う特殊なホワイトバランスがありますが、メーカーによって色々とホワイトバランスオプションがあるかもしれません。

ホワイトバランスで意図的に印象を変える

ホワイトバランスの設定を利用すると、色を通して写真自体の印象を変えられることが出来ますので是非色々と調整してみてください。

20110425-IMGP8939
苔むした写真です。朝にホワイトバランス「曇り」で撮影したものです。

20110425-IMGP8939-2
朝の静かな雰囲気と湿度を演出できたかと思います。だいぶ気持ち悪いイメージが作れました(笑)

 

20120301-IMGP5822-2
ホワイトバランス「自動」で撮影したものです。非常に印象深い夕焼けだったのですが。。。

20120301-IMGP5822
ホワイトバランス「日陰」に設定を変えてみました。だいぶ黄色の要素が強くなりドラマチックになりました。

RAWファイルでの撮影だと現像過程でこのような調整が色々と可能ですが、JPEGだと撮影時にホワイトバランスの調整が必要となってきますので、「JPEG主義」の人は覚えておいても良いかと思います。

 

色温度に関して

太陽の光の角度でも被写体の見え方や印象がまったく違いますが、人工的な光の影響でもホワイトバランスに工夫が必要です。
光源は赤みを帯びた被写体や青みを帯びた被写体なのかによってカメラで写し出すイメージが変わってきます。

光源(目に見える被写体を照らす明かりの元)には「暖かさ」や「寒さ」と言う色の種類があり、これを「色温度」と呼んでいます。

昔聞いた話では、太陽の色というのはロシア人ではオレンジ、アラブ人では黄色と言うイメージだそうです。私たち日本人の太陽は、日の丸も含め「赤」のイメージでしょうか。
緯度や環境によって本当にそう見えるのかもしれませんが、ドバイのバージュカリファから撮影した太陽は確かに見事な白黄色でした。
普遍的なものに関しても色温度が国によって違うのは面白いことです。

話を戻しますが、一度撮影してみてからプレビューで色味を確認、もう少し変化を加えたい場合はホワイトバランスの設定を変更してみる(または露出補正も加えながら)のが良いかと思います。
そしてより色味の追い込みに関してはコンピュータで行うほうが良いですが、カメラ内にも手動で変更できる「カスタム」と言う項目があり、思い通りの色合いにすることが可能です。

色温度を手動で設定する場合
光の色を人間の視覚で捉える状態で表した数値を「色温度」として表したのがケルビンです。
ケルビンでは、日中の太陽の光は約5500Kと言われますので、この値よりも色温度が高く設定するとイメージが青みがかり、低く設定すると赤み(黄色み)が強くなります。

ケルビンの調整が特に必要な例として、テーブルフォト(料理の写真など)があります。
デーブルフォトのホワイトバランスは結構難しい理由として、太陽の光や店内の光、そして様々な角度の影響されているのでホワイトバランスの微調整が必要なケースが多くなります。

このような状況でのホワイトバランスの基準として、器の色(特に白であれば)と被写体のメインの色を気にしながら手動調整を行っていくと綺麗なイメージに仕上がるかと思います。

20100521-_IGP0401
限りなく見た目に近い色味を再現するためのホワイトバランスですが、意図的に印象を変える方法として利用するのも非常に有効です。

特に撮影した後に、その写真を確認してもあまり伝わるものがない場合は、この記事のように色を変更してみるのも良いですし、あえて白黒にして色をなくす方法もありかと思います。

映画監督の北野武が、各国で「キタノブルー」と言う世界観を評価されていますが、これもホワイトバランスを調整して独特の風合いを出していることにあります。

 

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村

関連記事

  1. 2015.08.26

    ボケについて
  2. 2015.12.21

    ミラーアップ
ページ上部へ戻る