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【スペイン】グラナダ、日中のナスル宮

アルハンブラ宮殿敷地内の離宮フェネラリフェ、そして西側に位置する監視塔の役目もあるアルカサバを楽しんだ後に日中のナスル宮のツアー時間がやってまいりました。

ナスル宮はグラナダ到着の初日に夜のツアーで訪れました。
ツアーと言っても旅行ツアーと言うことではなく、デイツアーとナイトツアーと言う入場に分かれていて、ナスル宮を見学するときには必ずツアーと言う形で参加する(時間を予約する)必要があります。ガイドもオプションで付けられるだけで、個人的に周りたい人は宮殿内で追い出されるまで居ることが出来ます。

ナスル宮の夜ツアーの経験では、それはもう幻想的でこの世のものとは思えない空間が待っていました。
同じ時間のツアーの人たちも神秘的な空間に酔いしれてか、ありがたいことに大声で話す人がいませんでした。ナスル宮では「音のない空間から聞こえる音」ようなものを感じながら、その当時の状況を想像して非常に贅沢な時間を過ごすことができました。

さて今回は日中のナスル宮と言うことで、夜とはまた違った雰囲気が楽しめるのが待ち遠しかったです。

アラベスクについて

アラベスクとはイスラム教の聖堂(キリスト教での教会や、日本で言うお寺みたいなもの)、モスクの美術的な装飾のことを指します。幾何学的模様を規則的にデコレートしています。
イスラム教のスンニ派思想(サウジアラビア系、対するイランはシーア派)のイスラム世界観に基づいて作られたこの模様は、形のない「精神性」を人々の目に見えるように落とし込んだ表現です。まさに次元を超越した傑作です。

アラベスクにはいくつかのパターンを確認できますが、普遍的(静的)な存在と生命力(動的)のある存在との組み合わせです。

三角形や四角形のパターンを組み合わせたり、植物をモチーフにしたデザインは両方が混ざり合ってこの世が成り立っていることを表しています。

三角は三位一体などでも知られた究極のバランスを形取ったものですし、四角も四代元素(土、空気、火、水)を象徴しており、一つの要素でも欠けてしまうと世界秩序のバランスが崩れると言うこととなります。

このナスル宮の繊細なアラベスクを見ていたら、「アンビグラム」を思い出しました。

このアンビグラムは傑作ですよね、ひとつの形の中にearth=water、air=fireが混ざり合っています。
上のearthを右から読んでwaterになるのは分かりますが、無理やり読んでも左上から下に向けて読んでもearth、上から右に向かって読んでもwaterに見えなくないですから、とても精巧に作られています。

ちなみに、日本のアンビグラムの最高傑作は「山本山」でしょうか(嘘)

イスラム建築では、アラベスクの他にも他の宗教芸術を圧倒するデザインがあります。
細かいピースをはめ込んで造られたこの空間の天井はまるで満天の星空に唯一の心理があるかのようなエネルギーがあります。

ナスル宮のメインスポット・アラヤネスの中庭です。

月夜に照らされた中庭とはだいぶ印象が違います。まるで水に浮かんでいるかのように建てられた水鏡のデザインは後にインドのタージマハルで採用されることになったそうです。

始まりから終わりまでナスル宮は美しすぎて写真を撮ってばかりでした。美しさにため息をつきながら撮影したのは生まれて初めてだったかもしれません。
ナスル宮ツアーは夜、日中共に大満足な時間でした。グラナダでは絶対に外せない観光スポットです。

日中も夜もナスル宮は暗いシーンがあるので、カメラは高感度(最低ISO1600ぐらい)が強いカメラか明るいレンズ(F2.8以下)があったほうが良いです。
また上のような写真を撮影するには、コントラストが強いためにブラケット3枚撮影をしてPhotomatix ProでHDRイメージにする必要がありますね。

 

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