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HDR素材撮影の準備をする

HDR合成用の素材撮影は、Photomatix Proだけでなくどのソフトでも同様の撮影方法をする必要があります。通常の撮影と異なる方法は、ブラケット撮影の部分で他は変わりはありません。普段の撮影スタイルを維持したままで少し設定を変えるだけです。

撮影をいつも「オート」でしていて、「露出優先モード」や「露出補正」機能を今まで使ったことがない方にとっても、ブラケット撮影の設定を利用することで、露出補正の概念も自然に理解できるのではないかと思います。

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では、HDR合成の素材を撮影する上でのカメラ側の設定、準備をお伝えしたいと思います。

 

カメラのモード設定

 

1. 「絞り優先」モードを設定します

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HDR撮影では、撮影シーンのダイナミックレンジを十分に含んだデータを撮影をするために段階的な露出の撮影が必要となります。
シャッタースピード優先モードではダイナミックレンジを広げた撮影が出来ませんので、「絞り優先」モードに設定して撮影をしていきます。
マニュアルモードでもブラケット撮影は出来なくはないですが、その都度設定を変更したいといけないために三脚の使用が必須です。

 

2. ISOを低い値に設定します

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綺麗な写真に仕上げるために、ISO100やISO200などの感度を出来るだけ低い感度設定にします。
感度を高く設定して撮影すると、ブラケット撮影時のシャッタースピードが稼げる(手ブレしない)ために便利ですが、HDR合成時にノイズが発生しやすく画質が低下してしまいます。
※露出オーバーで撮影する写真は、想像以上にシャッタースピードが遅くなります。もし2 EVでブラケット撮影をしている場合で、露出アンダー写真の撮影シャッタースピードが例えば1/1000秒以下の場合は最後まで注意して撮影してください。仮に-2、0、+2の3枚のブラケット撮影を行った場合には、露出アンダー写真が1/1000秒の場合は、標準露出写真が1/250秒、そして露出オーバー写真が1/60秒となります。1/60秒は気をつけないと簡単に手ぶれするスピードですし、3枚連続撮影の最後の1枚の場合は構図の維持が難しく、特にブレやすいのでHDR合成合成時にシャープな画質が得られない原因になりかねません。


3.
ホワイトバランスはオートに設定します

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RAWで撮影している場合は、Photomatix Proでも、他の現像ソフトでもホワイトバランスは変更できます。そのため色合い等は後で変更ができますので、意図して作品作りをする場合でない限り、オートで撮影したRAW写真でHDR合成処理をしていきます。JPEGの場合は設定したホワイトバランスを元に合成後のイメージの色味が決定してしまうので、一度通常撮影をしてプレビューでホワイトバランスを確認後にブラケット撮影、そしてホワイトバランスの調整をしていきます。

RAWファイルの場合は、Photomatix Proの写真の読み込み時にホワイトバランスのオプション設定はありますので、そこで変更することも可能です。

 

4. オートブラケット撮影モードを設定します

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ブラケット撮影とは、現在撮影しているシーンを一枚の写真ではなく、露出を何回かに分けて撮影をする自動撮影機能です。
一度オートブラケット機能を設定をすると、設定した枚数分の撮影が終わるまでシャッターを一度押すだけで済みます。カメラ内でオートエスクポージャーブラケット(AEB)の設定をしてシーンで撮影する枚数を決定します。

RAW写真の場合、シーンによって1枚の撮影でも綺麗なHDR合成の作品が仕上げられます。曇りの景色など、コントラストがそれ程高くないシーンであれば一枚のRAW写真の撮影でもHDRが楽しめるかと思います。コントラストの強いシーンはもちろんのこと、画質重視であれば1枚の写真よりもダイナミックレンジの広いブラケット写真の合成をおこなったほうが良いです。
基本的にはRAWで2EVで3枚、または状況によって2EVで5枚の写真を同じ構図で撮影していきます。

 

ブラケット撮影の露出間隔について
ブラケット撮影間隔の理想として、上の画像のように2EV間隔設定で3枚(-2、0、+2)することと言われています。またカメラ機種によってこの設定ができない場合は、可能な限りEV幅を広げて撮影する方が良いです。(1EV間隔の3枚だと、撮影シーンのダイナミックレンジが足りないと言われています)
カメラによっては5枚以上、9枚のブラケット撮影ができる機種もあります。その場合は−2、0、+2の間隔を−2、−1、0、+1、+2と言う形を取るとノイズが現れにくく高品質なイメージに仕上がります。
ただし、枚数が多ければ多いほど、手ぶれに気をつけて下さい。5枚以上のブラケット枚数となると、日中の明るい場所でも構図ズレや手ブレは起きやすいと考えておいた方が良いです。


5.
連続撮影(ドライブ)を設定します

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ブラケットモードは連続撮影モードを利用して、1度のシャッターのレリーズで設定した枚数の撮影をおこないます。
(メーカーによっては、オートブラケット設定を選択すると自動的に連続撮影に設定されます)
現在の私のカメラはブラケットの設定をしてドライブ設定を忘れると、露出アンダー1枚のみを撮影します。悲惨です。。。設定を忘れてスナップショットを撮っていると黒つぶれや適正露出、そして白トビの写真が量産されます。

 

疑問になりそうなところ

RAWファイル3枚以上を利用するメリット
通常撮影では2EV間隔のブラケット撮影3枚、また明るい室内の写真をHDR合成するようなコントラストの顕著なシーンでは、2EV間隔のブラケット撮影を5枚で1セットで本来のHDRの定義に即した合成処理が可能となります。これによりダイナミックレンジも十分に広いデータでHDR合成処理をおこなうことが出来るため、最高画質で作品作りが可能です。枚数が多いほど階調が滑らかで自然なHDR合成が可能です。(ただし、アンダー写真が真っ暗、オーバー写真が真っ白なものは明かりの情報が入っていないので、読み込まないようにしてください)

 

RAWファイル1枚を利用するメリット
1枚撮影からのデータではダイナミックレンジが不十分ですので、HDR合成時に暗部にノイズが出たり、擬似色が出る場合があります。とは言え通常の撮影とスタイルが同じですから、ファイルが扱いやすかったり、ブラケット撮影ではHDR合成時にゴーストが現れるシーンでも気にせず撮影に没頭できます。そして何よりもSDカードの容量が節約できることは大きいかもです。

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1枚撮影の場合はJPEGではなくRAWでの撮影のすすめ
ダイナミックレンジのために極力RAWファイルを利用した方が良い結果が生まれます。JPEGとRAWではダイナミックレンジがかなり違います。RAWの場合はJPEGよりも階調が広く、暗部に粘りがあるのでRAWファイルでの撮影を普段からすると良いかと思います。
これでHDR合成用の素材撮影の用意は完了です。あとは普段歩いている道、または景色の良い場所でブラケット撮影をしてPhotomatix Proにその写真を読み込んでみてください。
Photomatix Proのダウンロードに関してはこちらの記事で確認してください。
Photomatix Proの使い方に関してはこちらの記事を参照していただければ嬉しいです。

 
今回の撮影場所ー東京・浅草寺

東京都台東区浅草2丁目3−1

 

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