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Photomatix Pro 6の変更点③ーブレンディングの使い方

Photomatix Pro バージョン6でアップデートがあった箇所を一つずつ紹介しています。

前回からの続き、③番目の「過度な合成を制御」に関しての説明です。

ブレンディングは分かりにくいので前回とは違う使い方を紹介したいと思います。

ウェブサイト引用:「より現実的なイメージを作成したい場合は、元画像とHDR合成されたイメージをブレンドすることが出来ます。また、元画像の露出を利用したり、ブラケット内の画像の露出を使って特定のエリアにブラシを掛けてブレンドすることも可能です。」

今回は意図的に強めのエフェクトをプリセットで掛けてブレンディングの機能で効果を弱めに、その後にロスした色をカラーで補うことを試してみました。

ブラケット写真の読み込みは割愛して、HDR合成プレビュー画面から始めます。
下の写真はPhotomatixが合成した後の元の画像です。
撮影はフランス・パリの郊外にある世界遺産、城壁の町・プロヴァンからの田園風景です。中世の雰囲気が色濃く残った日帰りが出来る可愛い観光地です。

ハイダイナミックで合成してもイメージはアッサリしすぎです。これを普段はPhotomatixのアルゴリズムで様々なイメージに仕上げる事が出来るのです。

右のプリセットで一番派手にアピールしている「絵画風2」が目に付いたので、これを選んでみることにしました。

ディテール強調のキッチキチなイメージが表示されました。「絵画風2」はトーンマッピングの細部強調のパラメータを使っているので「ザ・HDR」で派手めな仕上がりです。特に石の壁、木目のあるフロアなど質感を浮き立たせるプリセットですね。

全体的にその影響が掛かってしまっているので、少し緩めていきましょう。
「ブレンディング」をクリックしてスライダを表示させます。3枚ブラケット撮影した写真の一番明るい写真、「+ 1 2/3 EVの画像をブレンドする」を選択します。普段は+/- 2でブラケットを行なっていますが、手持ちだったのとそこまでコントラストが無かったのか+/- 1と2/3で撮影しているみたいです。(大分前のことなので忘れました。。。)
このブレンディングのドロップダウンの表示は読み込んだ写真の EV間隔によって変わります。例えば、-2、0、+2で撮影したブラケット写真を読み込んだ場合は、
「-2 EVの画像をブレンドする」
「0 EVの画像をブレンドする」
「+2 EVの画像をブレンドする」
と表示されます。

この状態で下にある不透明度を50まで移動させます。

強かったディテールの強調が軽減されてイメージ全体が落ち着きました。同時に空の色や緑もトーンが落ちています。

壁の外の景色はビビッドにしたいので、今度は色だけ強調させるエフェクトを掛けてみます。

カラー設定の項目、ドロップダウンをブルーに変更して彩度を4.0、明るさを-4.0に設定しました。彩度だけだと蛍光色になってしまったので明るさを落として調整です。場合によっては色相を使って調整しても良いかもしれません。

次に空の明るさに同調して緑が美しくなければなりません。緑を強調するのでカラー設定のドロップダウンでイエローを選びます。

「え、イエロー?」と思われるかもしれませんが、この程度の緑の場合はイエローの範囲となるのでグリーンの調整で反応しないケースが多いです。緑が青々茂っている。。。緑が黄々茂っているとは言いませんが、私たちの言葉とは裏腹に視覚的には黄色が緑に近いです。どちらか判断つかない場合は両方弄ってみましょう。

だいぶ良くなりましたが、少し強調する意味で別のテクニックを使ってみます。
ブレンディングのブラシツールを使って、少し明るめの壁のトーンを部分的に落としてみます。

ブレンディングでドロップダウンをクリック、「-1 2/3 EVの画像をブレンドする」の適当に左端と壁の下の部分にブラシを掛けます。

少し黒々しくなりましたね。このままだと強すぎるので、ここで下にある不透明度を利用します。

不透明度を50から30にまで落としてみました。
先ほどの黒さは落ち着き、まさに「ブレンド」された感じですので、これでHDR合成の調整は完了することにしました。

あとは最後の仕上げでお決まりのコントラストとシャープネスをプリセットの弱で設定で完成です。

実際に訪れたプロヴァンの天気はとても良く、透き通った青空とくっきりとした雲で立体感の強い1日でした。
Photomatix Proのバージョン5までには無かった機能を利用して作ってみましたが、こうして見ると色々と使い勝手が良くなっているし、出来る事が増えて良い感じです。
初めはカラー調整、ブレンディング、そしてブラシ調整など使い方が複雑な感じがしますが、使えるともっと作り込みが出来るようになるので是非試して欲しい機能です。

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