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HDR合成でお化けが出た!手動ゴースト処理の方法

ブラケット画像を読み込んでHDR合成をする場合、シーンによって「ゴースト」と言う現象が発生してしまいます。
ゴーストと言っても心霊写真とかではないですよ、車や人などの動いているものの残像現象が起きるんです。

20151228-IMG_4783_4_5
この写真はPhotomatix ProでHDR合成後のイメージです。人物や犬と一緒に自転車で移動している女性の雰囲気を出したかったので、いつもよりもコントラストやブーストをかけずに仕上げてみました。
こう言う雰囲気はなかなか他のソフトでは出ないので、Photomatix Proを重宝しています。

当日の朝に撮影したブラケット写真では女性とワンちゃんはこんな感じで写っています。

自転犬
上から露出アンダー、適正露出、露出オーバーの写真の一部を並べています。3枚のブラケット写真にこのように動いている被写体が撮影時に入ってしまうとHDR合成時にこれを取り除くのが厄介なんですね。

夜景などの長時間露光でシャッターを長く開けていると車のテールランプが長く写るように、ブラケット撮影時も動いている被写体のデータは継続して記録します。HDR合成時に各写真を掛け合わせますが、長時間露光の状況と似て移動しているものが撮影コマごとに瞬間移動しているかのような感じになります。

では実際にこの3枚の写真を合成してみましょう〜。

自動犬見えない

こ、これは、、、 もはや人、犬どころか、残像しか写っていない状態です。

これがまさに「ゴースト」なんですが、合成時にこのような現象が起きてしまった場合に「Photomatix Proのゴースト処理機能」を利用すると、このゴーストが簡単に除去できます。

 

ゴースト除去のオプションを説明していきます

Photomatix Proにブラケット写真を読み込んでから「前処理オプション」画面に行きます。

前処オプション
「ゴースト除去ツールを使用」にチェックを入れます。他のチェックオプションは任意です。
その後、左下の青いボタンをクリックします。(ここでは「ズレ調整、除去画面へ進む」ですが、前処理オプションでどのオプションにチェックしたかでボタンの文言が変わります)

 

クリック後、いつものHDR合成処理の画面が始まる前に「ゴースト処理用画面」の画面が表示されます。

自転犬ゴースト

はい、こちらでは現在ゴーストの食べ尽くした街の模様をお送りしておりります。彼らを救い出さなければなりません。

ゴースト処理は2種類あって、手動で処理をする方法と自動で処理をする方法があります。どちらもしっかりゴースト処理に働いてくれますが、基本的には「手動ゴースト除去ツール」を使用する形で良いかと思います。今回の記事では手動ゴースト除去ツールの使い方についてのみ説明します。

※自動ゴースト処理に関してはこちらの記事を参考にしてください。

 

まずは、手動ゴースト除去ツールを選択した状態でおこないます。
手動ゴースト除去では、円を描くように除去の必要な箇所を指定します。マウスをクリックしたままドラッグで移動ながらゴーストになっている範囲を線で囲むと、点線の状態で囲まれた表示になります。

自転犬範囲
上の感じでなんとなくで大丈夫です。次に点線で囲まれた範囲内で右クリックをします。

 

自転犬選択
ポップアップメニューが範囲枠内で表示されますので、「ゴースト範囲として選択する」をクリックします。
クリック後に点線が実線に変わり範囲選択が決定したこととなります。

 

自転犬選択決定
もし達筆すぎて線で囲むのに失敗した場合は、そのままドラッグを始めて新らしい点線を描いてください。(ゴーストがいくつもある場合は、何度もこの作業を画面上で繰り返します。範囲選択が決定したら、左の「ゴースト除去プレビュー」のボタンをクリックします。

 

結果は。。。


おお、ちゃんと女性とワンちゃんがゴーストから救助されました!
最初の3枚の重なったイメージには移動した女性とワンちゃんが3枚とも別の位置に写っていました。これはPhotomatix Proのデフォルトのゴースト除去ベース写真(適正露出写真)を使っての除去でしたので、他のブラケット写真ではどう現れるか試してみましょう。

 

上の左のボタン「除去範囲選択に戻る」をクリックして範囲決定した画面に戻ります。

自転犬アンダー
先ほどの実線で範囲決定した状態で右クリック、「他の画像から選択する」を選びます。
今回読み込んだブラケット写真3枚の中で除去対象としたい写真を選ぶことができます。基本的にはオーバー写真はシャッタースピードが遅い撮影の影響で像がブレている可能性がありますので、選択する写真は標準露出写真かアンダー写真が基本となります。

ここでは露出アンダーはシャッタースピードが稼げているので被写体の状態が良さそうです。
写真を選択後は先ほどと同様に、左の「ゴースト除去プレビュー」をクリックしてみます。

 

チャラ〜ン。

自転犬アンダーOK
おー!写真の真ん中に来て存在感が増しましたね。なかなか良い感じだと思います♪ でも少し後ろのおじさんと重なっているのが残念。。。

 

念のため露出オーバーの写真に関しても、ゴースト除去を確かめてみましょう。

自転犬オーバー
先ほどと同様に「除去範囲選択に戻る」をクリックして範囲決定した画面で選択範囲内右クリックです。一番下の露出オーバー写真をクリックして「ゴースト除去プレビュー」で確認します。

 

自転犬OK
んんん〜、奇しくもこれが一番バランスの良い構図となりました(笑)露出オーバーの写真は基本的にゴースト処理で使いにくいのですが、今回は被写体にブレもなかったですし、周辺の画質にも影響がなかったのでこれを利用することにしました。

処理ウィンドウ下のスライダ、「明るさ」や「ズーム」を使って除去結果の細部を確認すると、より追い込み作業ができるかと思います。

 

…という感じで、Photomatix Proのゴースト除去ツールは用途によっては使い道があるかと思います。ブラケット写真の中で一番被写体の状態が良い1枚を選べるので、ここもしっかり選んでおくとHDR合成の調整作業時に高品質なイメージ作成に繋がるのではないかと思います。

結果に満足したら左下の「OK」ボタンをクリックして次はHDR合成に進みます。(「キャンセル」をクリックすると、処理自体が初期化して最初からやり直しになります)

自動犬調整

ブラケット撮影の始めた最初の頃は、なんでもかんでもブラケット♪ 的なモードになって、後で写真を見直すと街の風景がまさにゴーストタウンになっている場合があります。そう言う写真も消去せずに、このPhotomatix Proのゴースト除去機能を利用すれば意外に綺麗に仕上がるかと思いますよ!

今回の撮影場所ーアムステルダム・ユトレヒッツェ通り

52.364094, 4.898299

 

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