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「ブラケット画像の読み込み」と「単一画像の読み込み」の違い

Photomatix ProでHDRイメージを作る場合、基本的に同一シーンで異なる露出で撮影された複数枚の写真が必要です(要はブラケット写真ですね)。
もちろん単体で撮影された写真でもPhotomatix Proを利用することができ、HDRならではの表現を楽しむこともできます。

とは言え、HDR合成というからには複数の写真を合成するやり方が、本当のHDRです。
単体の写真を読み込むのであれば、できるだけレンジの広いRAWファイルで撮影した写真を使うと良いです。

ニューヨークエンパイアステートビルから

この記事では、HDR合成をする際の「ブラケット画像の読み込み」「単一画像の読み込み」の違いをお伝えしていきます。

ブラケット写真と単一写真の違い


下記にHDR合成をする際にブラケット写真、単一写真がそれぞれどのようなメリット/デメリットがあるかまとめてみました。

ブラケット写真のメリット:

– ダイナミックレンジが広いので、限りなく視覚に近いレンジの条件でイメージを作成することができます。
– 品質の高さ、ノイズや処理耐性もあり安定した調整が可能です。

ブラケット写真のデメリット:
– 瞬間的な撮影時のブラケット撮影設定の手間、撮影時に動く被写体が入ってしまった時の処理など。
– RAWデータは最低でも3枚は撮影するためにデータ容量は3倍にはなります。
– メモリカードやコンピューターの容量が少ない場合は気になるところです。
– 手ぶれや構図ズレを気をつけるために三脚の用意が必要かもしれません。

単一写真のメリット:
– 通常の撮影の仕方で良い。その中でHDR向きの写真をPhotomatix Proに利用することができる。

単一写真のデメリット:
– ダイナミックレンジが低いので階調の高いイメージは作れない。

私の場合ですが、撮影シーンによって単一写真、HDR用のブラケット写真と使い分けをしています。
コントラストがそれほどないシーンでは、ダイナミックレンジが広くないので、わざわざブラケット撮影をする必要はないかと思います。
通常の撮影をしながら、コントラストの高い風景撮影シーン(例えば、朝日や夕焼けのシーンや日中の影を含む建物のシーンなど)ではブラケット撮影に切り替えると言う感じでおこなっています。
スナップにはブラケット撮影はいりませんし、やはり「ここぞ」と言う撮影シーンにはブラケット撮影で挑むことで、適切な撮影スタイルができています。

ブラケット撮影でのデメリットに記載した「動体の写り込み」に関しては、Photomatix Proのゴースト処理で対応ができます。
また手持ち撮影での「構図ズレ」に関しても、Photomatix Proの前処理オプションを使ってちゃんと調整することができます。

ただ、一番怖いのが手ぶれですね。これに関してはブラケット撮影の露出オーバーの1枚がブレる確率が高いので気をつけましょう。
おまけにオーバーの写真は、カメラ内のプレビューで撮影した被写体をディテールを確認するのが難しいです。
後でHDR合成した際に「イメージのシャープさがない」なんてせっかくのイメージ作品の品質を損なう可能性もあります。

ブラケットを最終フレームまでちゃんと撮影するコツ:
カメラ内のブラケット撮影の撮影順設定を「適正露出→露出アンダー→露出オーバー」や「露出アンダー→適正露出→露出オーバー」で設定している方が多いかと思いますが、「露出オーバー→適正露出→露出アンダー」にすると最後の一枚が一番シャッタースピードが早いためにブレずに撮影しきれる可能性が高くなります。

Photomatix Proでの読み込みの違い

ブラケット写真の読み込みは、ワークフローショートカットパネルの一番上「ブラケット画像の読み込み」、またはファイル > ブラケット画像の読み込み… からおこないます。

スクリーンショット 2015-10-31 17.25.20

単体で撮影した写真の読み込みは、ワークフローショートカットパネルの2番目「単一画像の読み込み」、またはファイル > 開く… からおこないます。

スクリーンショット 2015-10-31 17.22.28

(または、ブラケット写真、単体の写真のいずれかをPhotomatix Proのアイコンにドラッグしてもダイアログが起動します)
RAWファイルを読み込んだ際には、前処理オプションのダイアログでホワイトバランスの設定が可能です。
RAWファイルの読み込みのメリットはJPEGよりもたくさんの情報、階調が含まれているだけではなく、撮影時のホワイトバランスが再設定ができるというところです。
ホワイトバランスは全体の色味に関わるものなので、JPEGの撮影時にホワイトバランスの設定がおかしいと後で修正するのが困難になります。
そういう意味でRAWファイルを利用すると言うのは非常に大きなメリットです。

Photomatix Proでは合成する前にRAWファイルのホワイトバランスを設定して、好みの雰囲気にしてから調整ができます。

下記にブラケット画像、単一画像のいずれの読み込みでのホワイトバランスの設定をお伝えします。

ブラケットRAW画像の読み込み

前処理オプションダイアログの真ん中に「RAW画像変換設定」と言うオプションが表示されます。
前処理オプション
デフォルトでは「撮影時設定値」となっています。もし、ホワイトバランスを変更したい場合はクリックしてホワイトバランスを変更します。

ホワイトバランス
撮影シーンに応じて、上記の種類からホワイトバランスを選びます。手動で値の入力を行う場合は、一番下のカスタムをクリックして右の空欄に数値を入力します。

また、ホワイトバランスの状態を確認したい場合は、「ホワイトバランスのプレビュー」でプレビューダイアログを表示させます。

読み込み
「ホワイトバランス設定のプレビュー用にRAW画像を読み込む」と言うダイアログでもう一度対象となる写真を1枚(適正露出)読み込みます。

スクリーンショット 2015-10-31 17.40.43
プレビューダイアログが表示されますので、ダイアログ左上の欄でホワイトバランスを設定して「OK」をクリック、その後「適用」を押すと前処理オプションのダイアログに戻ります。

単一RAW画像の読み込み

ブラケットRAW画像の読み込み時と同様にホワイトバランスのオプションが表示されます。

単一ホワイト1

設定の仕方は同じように好みのものをカラムから選んで設定します。
単一ホワイト2

「ホワイトバランスのプレビュー」をクリックすると、読み込み時に選択された写真が別ダイアログで立ち上がり、ホワイトバランスを確認できます。
単一プレビュー

このダイアログでホワイトバランスを設定しても、前処理オプションダイアログで設定しても変わりません。プレビューしながらのホワイトバランスの変更はこのダイアログを表示させて設定するのが良いかと思います。

Photomatix Proでのその後の処理は「さあ、HDR合成をやってみよう ー Photomatix Proの使いかたの手順」に記載してありますので、前処理オプションの項目から確認していただければ嬉しいです。

 

今回の撮影場所ーエンパイアステートビル・ニューヨーク

350 5th Ave、New York, NY 10118

 

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