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金閣寺の雪化粧

京都では季節ごとに様々な色をテーマにした写真を撮ることができます。

やはり一番人気なのは、桜の時期と紅葉の時期の自然色彩の鮮やかなタイミングでの写真撮影です。
桜も紅葉も共にわずか2、3週間と言う短い期間での鑑賞となるため、タイミングを合わせるのが非常に難しいです。
お目当ての社寺や、ちょうど満開、最盛期のタイミングは年によって違うために、予報を確認しスケジュールをシビアに合わせていく必要があります。
桜前線は南から北へ駆け上り、紅葉前線は北から南へ色彩の使者が駆け抜けていきます。

京都は桜、紅葉をはじめ、新緑の時期も柔らかい緑の光が本当に素晴らしいです。紅葉の景色が美しいところはモミジが沢山あるので、新緑の時期の美しさも期待できます。
また夏の青空が爽快な時期に撮影する社寺と自然も素晴らしいですね。ヴィヴィッドな色合いがお好きなら天気を確認して京都に出かけると良いかと思います。

 

私が今まで京都の撮影で経験した中で、一番難しいなと感じた撮影環境があります。

それは「雪の社寺」です。昔は京都に良く雪が積もったと言われますが、近年はめっきりその機会が少なくなりました。
また雪が降っている状態ではなく、「雪が降った次の朝に晴れる状態」で撮影すると言うのが奇跡的なタイミングでなかなかお目にかかれません。

まず拝観時間(8時半から9時)に合わせて足場の悪い状態で社寺に行くこと時点で非常に難しいです。うまくバスに乗れたとしても、雪のために到着までに時間がかかるかもしれません。
おまけに京都の雪の日はとても寒いです!みなさんは分かると思いますが、雪の日に布団から出るのは至難の技ですよね。

それに運良く晴れた場合は、積もったすぐに雪は溶け始めてしまうので、現地到着時に雪の残骸だけが残っているだけで残念ながら良い写真が撮れない場合も多いのです。

それゆえに晴れの陽の雪の良い状態は午前中のわずか数時間だけとなります。
拝観時間を考慮すると晴れた雪の社寺を撮影するベストタイミングは、おそらく9時から長くても11時ぐらいまででしょうか。そう考えると非常に限られた時間しか与えられていません。
上記のことから、この撮影条件は、紅葉情報を追ったりするようにある程度予測がつけられないばかりか(朝にならないと分からないことが多い)、アクセス困難などの他の障害が重なり非常に難しいのです。

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私も何度かチャレンジした中、一度だけとても良い巡り合わせに出会えたことがあります。
それが「金閣寺」だったのは本当に幸運だったかもしれません。

 

たまたま家族と正月の京都に初詣の旅行をした時で、その時はまさに昨晩に雪が降り朝は美しく陽が昇りました。

朝カーテンを開けて外を見た時に、辺りが全て真っ白く包まれていました。どこに行くかすぐに適切なロケーションを脳内地図で張り巡らせて金閣寺に行くことを決定、皆で急いでバスに乗ることにしました。

しかしながら雪のためにバスは予定時間を大幅に遅れて到着、おまけに金閣寺の参道から拝観券売り場まで非常に混雑していました。

20110101-IMGP8797
初詣で金閣寺を選ぶ人が多いのでしょうかね。この時は拝観時間が40分過ぎたぐらいでしたが、もうすでに多くの人で参道も写真のように賑わっていました。雪に覆われた美しい参道に目移りしながらも「金閣寺の雪の状態は大丈夫かな。。。」と焦っていました。

 

拝観券を購入して、人混みとおしくらまんじゅうになりながら急いで入った金閣寺の庭園でしたが、眼の前にはまるで夢のような光景が広がっていました。

 

朝の太陽の光と真っ白な敷物を敷いたかの様な鏡湖池のライティングで照らされ金閣寺がまばゆいほど輝いています。

神々しく白金に輝く金閣寺、夏も秋も来たことがありますし、それぞれ素晴らしい空気感がありますが、「金閣寺の雪化粧」には恐れ入りました。
到着までに少し遅れてしまい、しかも金閣寺も鏡湖池が陽の光を浴びていたにもかかわらず、幸運にも雪がまだ溶けていなかったため、全体的に綺麗な状態で撮影ができました。
この歳は最初から幸運に恵まれた、まさに今まで人生で一番ドラマチックだった初詣でした。
HDR合成で雪の光の白トビ具合を調整しましたが、非常に落ち着いた感じに作成することができました。こう言う雪景色もPhotomatix Proは向いていますね。
社寺の美しさだけではなく、様々な自然現象との相性でいくつもの顔を持つ京都、これだから京都の魅力は世界のどこの観光スポットよりもあると思います。

皆さんも2016年も雪と社寺の素敵な風景が撮影できると良いですね。

 

今回の撮影場所 京都・金閣寺

京都府京都市北区金閣寺町1

 

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